カナダは製造業で世界トップ10の一つですが、ハイテクおよびサービス産業の飛躍的な伸びとともに、経済の多角化と知識集約化が進んでいます。天然資源への依存一辺倒から脱却し、技術革新とテクノロジーがカナダ経済発展に寄与しています。

2005年にカナダのGDP国民総生産は2.9％の伸びでした。雇用率も引き続き堅調で、金利は史上最低を記録。またインフレ率は低く安定しています

カナダの製造産業の大部分はオンタリオ州とケベック州に集中しており、中でも自動車製造が一番大きな部門になっています。他の主要部門は、食品飲料、紙関連製品、第一次金属、金属製品、石油化学、薬品などです。

一方、大西洋岸、大平原、および太平洋岸地域では、天然資源を基盤とした経済の比重が大きく、大西洋岸の州では漁業、林業、鉱業に力を入れ、大平原地帯の州では農業と鉱物燃料に依存、太平洋岸のブリティッシュコロンビア州では林業と鉱業、および観光産業が主要産業部門になっています。

カナダの主な輸出品は、自動車、自動車部品、機械設備、ハイテク製品、石油、天然ガス、金属、および農林業製品です。

主な輸入品は、通信および電子機器などを含む機械および工業設備、自動車、自動車部品、工業原料（金属鉱石、鉄・スチール、貴金属、薬品、プラスチック、綿花、羊毛などの繊維）および工業製品と食品です。