住いの手配~短期滞在
ホテル カナダ到着後の一時的な宿泊先としてはホテルがあります。ホテルには多種多様ありますが、「建物内から個室に入室できて毎日清掃サービスがある」というのがカナダのホテルの定義です。前もって予約をするのが確実ですが、特に観光客の多いピーク時には予約は必須です。一番混雑しているのは5月から8月にかけて(90%の予約率)で、この頃、予約なしでリーズナブルなところを探すのは、不可能ではないにしても非常に困難です。予約するのは1週間前でほとんどの場合大丈夫ですが、大きなフェスティバルや催しがないかどうか前もって確かめた方がよいでしょう。期間中はどうしても予約がとりにくくなります。
ホテルのサービス、宿泊料、質は様々です。大都市では宿泊料は一般的に高くなりますが、カナダのホテルは概して清潔で居心地もよく、料金もリーズナブルです。大部分のホテルでは主なクレジットカードを受け付けます。予約は直接ホテルに連絡するか、日本の旅行社に依頼して行います。
下記はホテルの平均的な一泊の料金です。料金は客室利用率、所在地、シーズンにより変動しますのでご注意ください。
低価格帯 45~75カナダ㌦(この価格帯は要注意。この価格で質の高いホテルを探すのは困難で、特に大都市ではその傾向があります。)
中間価格帯 55~135カナダ㌦ 高価格帯 135~250カナダ㌦ 五つ星 250カナダ㌦以上
ベッド&ブレックファースト(朝食付宿泊) ベッド&ブレックファーストも一時的な滞在に向いています。個人の住宅や地元住民が経営する宿で、料金には部屋代とボリュームたっぷりの朝食がついています。個室の多くはトイレやバスがついていません。ベッド&ブレックファーストにはこれと決まった形はなく、歴史的な家屋やモダンなタウンハウス、郊外の農家や海辺の家もあります。大部分が専門業者の協会に登録しています。地元の住民と出会うよいチャンスになります。
ベッド&ブレックファーストの一部屋の平均的な宿泊料金 一泊35~105カナダ㌦ ユースホステル、YWCA、YMCA ホステルは主要な都市にある割安な一時宿泊施設です。必要最小限の設備しかありませんが、低料金で宿泊できます。主な設備(トイレ、バス、キッチン)は共同です。利用料金は日割りで計算し、他の宿泊施設よりも安くなっています。カナダのホステルはカナダホステリング協会の査察後、認可を受けています。
ホステルの一部屋の平均的な料金 一泊10~20カナダ㌦
詳しい情報は最寄りの国際ユースホステル協会(日本ユースホステル協会)まで、またカナダのホステル情報は下記に問い合わせてください。
http://www.hihostels.ca/
YWCA、YMCAホテルも、手頃で清潔、安全で居心地も良く、多くがプールやフィットネスセンターを併設しています。ホステルやYWCA、YMCAの場合、夏シーズンはすぐ満室になってしまうので早めに計画を立てましょう。
YWCA、YMCAの一部屋の平均的な料金 一泊24~45カナダ㌦
詳しい情報は下記に問い合わせてください。
http://www.ywcacanada.ca/
http://www.ymca.ca/
住いの手配~長期滞在
1.教育機関が提供する住い
ホームステイ カナダ人家庭の多くで留学生を受け入れています。ホームステイは、英語やフランス語が上達しカナダの日常生活に慣れ親しみフレンドリーな人たちと出会う近道かも知れません。年令の低い留学生にとっては、より安定した安心な環境と言えます。典型的なホームステイでは、学校に在学中の留学生をカナダ人家庭が自宅に受け入れます。学生は食事と家具つきの個室の提供を受け、ホストファミリーの一員として家族やコミュニティのアクティビティに参加させてもらいます。
ホームステイの手配は学校が行い、興味が似通ったホストファミリーに紹介します。住居設備や家の所在地は家庭ごとに異なります。ふさわしいホストファミリーを探してもらうために学生本人から希望を学校に知らせることは可能で、そうした方がよいでしょう。空港到着時に学校の担当者またはホストファミリーの出迎えを希望する場合は、学校が手配します。
ホームステイ料金は所在地により差があります。ホームステイ料金の他に最高200カナダ㌦までの手配料がかかる場合もあります。
詳しくは留学先の学校に問い合わせてください。
ホームステイの平均的費用 1ヵ月400~800カナダ㌦
学生寮 多くの学校がキャンパス内や近くの至便な場所に宿泊施設を整えています。学生寮の部屋のサイズや質は様々で、多くの場合、キッチン、トイレ、シャワー、洗濯設備が共同です。通常は相部屋と個室のオプションがあり、男女別々の場合が多くなっています。場合によってはカフェテリアが付属していて、部屋代に食事代を含めて支払うことができます。大部分の寮は家具つきです。キャンパスのアクティビティに参加したり他の学生に出会ったりするには最適です。
平均的な寮費 年間3,000~7,500カナダ㌦ 詳しい情報は留学先の教育機関に問い合わせてください。
2.キャンパス外の住い
賃貸 住いを賃貸することも可能です。家賃、部屋の質、空室などの状況は様々で、大きな都市の家賃はかなり高く、常に空き部屋があるわけではありません。学生の多くはシェアをして経費を節約し、自分達のニーズや希望に合った住いを見つけています。学校の多くがキャンパス外ハウジングサービスとして、キャンパスに近い手頃な家賃の住まいの情報を提供しています。シェアを希望する学生はルームメイトをサービスセンターで探すこともできます。キャンパスのいたるところに付近の物件について広告が張り出されていますが、住いは出発前にあらかじめ決めておくに越したことがありません。
留学生が賃貸できる住いには様々なタイプがあります。一軒家は一人で借りるには家賃が高すぎますが、大きな家の中のスイート(キッチン、トイレ、バス、ベッドルーム完備)をシェアしたり借りる学生はたくさんいます。キッチン、トイレ、バス付きのベッドルームが1部屋か2部屋のアパートもあります。大部分の賃貸アパートには家具も食事もついていません。光熱費が賃貸料に含まれるところはあります。
貸家や貸アパートの物件リストは地元の新聞に掲載されています。留学先の学校では貸家や貸アパートの点検や手配は行いませんので、物件の良し悪しを判断するのは学生本人の責任です。ほとんどの家主が破損補償金を徴収し、家賃は月ごとに現金もしくは小切手で支払います。家主と契約をかわすときは細心の注意を払わねばなりません。賃貸契約書にサインをする前に、契約条件を注意深く検討し、賃貸するアパートやスイートも点検し入居する前に家主に修繕してもらうところがないか調べます。賃貸の住いでトラブルがあった場合は、州の賃借住宅局に連絡します。
カナダで住いをシェアする場合の平均費用 250~700カナダ㌦
平均的なスイートまたはアパートの家賃 400~1500カナダ㌦
カナダでの住いを選ぶときに覚えておくことは下記の通りです。
前もって手配をしておきましょう。夏期や休日、そしてフェスティバル開催中の場合は特に事前の手配が必要です。
ホテルやホステルに宿泊する場合は、到着後、宿泊料を支払う前に部屋を点検しましょう。所在地がわからないときは、地元の観光協会に問い合わせるとよいでしょう。
宿泊料は所在地とシーズンによって大幅に変動しますので出発前に調べておくようにしましょう。カナダはフレンドリーですばらしい国です。前もって手配さえ確実にしておけば、どこに住んでもカナダは最高に楽しめるところです。
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